まよちゃん
エクスポート形式っていくつかあるけど、違いってなんだろう?
僕も気になってたので少し調べてみたよ!
Blenderを使って3Dモデルを作成した後、他のソフトやゲームエンジンにモデルを移す際には「エクスポート」が必要です。しかし、Blenderではさまざまなエクスポート形式が提供されているため、初心者の方にとってどの形式を選ぶべきか悩むことも多いでしょう。このブログでは、代表的なエクスポート形式の特徴と、用途別にどの形式が適しているかを解説します。
目次
エクスポート形式の基礎知識
Blenderでエクスポートできる形式は多岐にわたりますが、用途によって適切な形式が異なります。例えば、ゲーム開発、アニメーション、3D印刷など、異なる分野でそれぞれの形式が適しています。形式ごとに特徴や長所・短所があるため、最初に各形式の違いを理解しておくと、エクスポートの効率が上がります。
代表的なエクスポート形式と用途
それでは、Blenderで頻繁に使用されるエクスポート形式について、その特徴と用途別のメリットを確認していきましょう。
(1) FBX (.fbx)
- 概要:Autodeskの形式で、ゲーム開発やアニメーション制作によく使われます。
- メリット:モデリングデータに加え、アニメーションやリギングの情報も一緒にエクスポート可能。
- デメリット:ファイルサイズが大きくなりがち。PBR(物理ベースレンダリング)マテリアルの設定が保持されない場合がある。
- 主な用途:UnityやUnreal Engineなどのゲームエンジンへのデータ転送に最適。
(2) OBJ (.obj)
- 概要:3Dモデルの情報のみを含むシンプルな形式で、多くの3Dソフトでサポートされています。
- メリット:シンプルな構造で、ほとんどの3Dアプリで読み込みが可能。テクスチャを含むことができ、ファイルの互換性が高い。
- デメリット:アニメーションやリギング情報を保持できないため、静的な3Dモデル向け。
- 主な用途:3Dプリントや、他のモデリングソフトへの移行用に最適。
(3) GLTF / GLB (.gltf / .glb)
- 概要:Webベースの3D表示に適した形式で、ファイル容量を抑えつつ、リアルタイムレンダリングをサポートします。
- メリット:PBRマテリアル、アニメーション、ライトなどの情報を効率よく保持。Web上での表示に最適。
- デメリット:一部の3Dソフトでは読み込みに対応していない場合がある。
- 主な用途:Web上での3Dモデル表示、WebARやVRアプリでの使用。
(4) STL (.stl)
- 概要:3Dプリンティングの標準的な形式。
- メリット:3Dプリントに必要な情報(形状データ)を単純に含むため、プリンタのソフトが簡単に読み込める。
- デメリット:色やマテリアル情報、アニメーション情報を含むことができない。
- 主な用途:3Dプリンティング。色や質感の情報が不要な場合に適しています。
(5) Collada (.dae)
- 概要:オープン標準の形式で、さまざまな3Dソフトやゲームエンジンで読み込みが可能です。
- メリット:アニメーションやリギングのデータも保持できるため、キャラクターのインポートにも対応。
- デメリット:仕様が古く、一部の情報が失われる場合もあるため、慎重に使用する必要あり。
- 主な用途:データを幅広いソフトでやり取りする際に利用。特に古いシステムやソフトで互換性が求められる場合に便利です。
用途別おすすめの形式
次に、使用する目的ごとにおすすめの形式をまとめてみました。
- ゲーム開発やリアルタイムレンダリング:FBXまたはGLTF / GLB
- 3Dプリンティング:STL
- 他の3Dソフトでのモデリング編集:OBJ
- Web上での表示・AR/VR:GLTF / GLB
- 幅広いソフトウェアでのデータ互換性:Collada (DAE)
エクスポート時の設定ポイント
エクスポート形式を選んだら、エクスポート時の設定にも注意しましょう。以下、いくつかのチェックポイントを紹介します。
- スケール設定:エクスポート時にスケールが変わってしまうことがあるため、エクスポート先のソフトに合わせた単位設定にすることが重要です。
- 三角形化:Unityなどのゲームエンジンでは、モデルを三角形ポリゴンに変換して扱うことが一般的です。Blenderで事前に三角形化しておくと、エクスポート後のモデルの崩れを防ぎやすくなります。
- アニメーションのエクスポート:FBXやGLTFなど、アニメーション対応の形式を使用する場合、アニメーションのフレームレートや範囲設定を確認しておくとスムーズにインポートが可能です。
まとめ:形式選びでエクスポート作業をスムーズに!
Blenderでのエクスポート形式は、最終的な用途に応じて選ぶことが大切です。モデルがどのソフトウェアやハードウェアで使用されるかを考え、適切な形式を選択することで、エクスポート後のトラブルを減らし、効率的な作業が可能になります。初心者の方も、目的に応じて最適な形式を見極め、Blenderでの制作をさらに楽しんでください!
エクスポート形式の違いを知ることで、3D制作の幅が広がり、作品の完成度も向上します。是非、用途に合わせた形式を活用してみてください!